『心理療法家の情緒的成熟-逆転移に含まれた超自我,自我理想,盲点を考える―』Vic Sedlak(2019)"The Psychoanalyst’s Superegos, Ego Ideals, and Blind Spots:The Emotional Development of the Clinician"(Routledge)
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本書は,心理療法における逆転移を患者が心理療法家のパーソナリティに潜在する一面を喚起する過程と捉え,心理療法家が自らのパーソナリティ要因と格闘することでいかに患者理解が促されるのかを,失敗を含めた豊富な臨床事例を交えながら示している。また恥や罪への意識を隠そうとするのではなく,臨床家が自身のパーソナリティをワークスルーすることによって,その能力が成熟していく過程が描かれている。