日本精神分析学会第68回大会(パシフィコ横浜)
一般演題
「掌返し」を恐れる女性との心理療法過程
Winnicott,D.W.は,主体が破壊しようとした主観的対象が生き残ることを体験することを通じて主観的対象を外に置くことができるようになり,共有された現実に触れられるようになると述べた。本稿では自責感を抱きやすい女性との精神分析的心理療法経過を報告し,主体(患者)は主観的対象(患者の空想としての治療者)と主観的対象の外(治療者)の三角形のなかで,それらの区別が形成される過程を検討した。