日本心理臨床学会第29回秋季大会(東北大学)
事例研究
面接設定の変更が繰り返された心理療法過程
治療者とクライエントの関係性の基盤となる面接構造は,転移-逆転移を映し出すための必要条件でありながらも,同時に治療者-クライエント関係,及び転移状況そのものにもなり得る。本事例においては,心理療法が進展する局面において,面接設定の変更をめぐるテーマが繰り返しあらわれた。面接設定をめぐる対話は,クライエントがもつ関係性の歴史の再演であると理解された。本研究では,面接構造に転移-逆転移が表現される意味について考察した。