海外ジャーナル・レビュー:"Dissolving the psychological subject: Inside and outside the therapeutic bond".
臨床ユング心理学研究第11巻第1号
pp.69–71
著者Saban, M.による論文について紹介した。論文では、ユング心理学における個性化過程での情動の役割について、フランスの哲学者Gilbert Simondonによる「超個体的/個体横断的なもの(transindividuation)」という概念を援用して論じられている。筆者は、本論文が、感情や情動を個人の主体の内側だけでなく主体同士や主体と外界との関係性なども含めて理解し扱う視点を改めて考える機会を与えるものとなることについて述べている。