若年就業者を対象に、チームワーク能力の獲得状況と男女による職場適応感の違いを検討した。22〜25歳の就業者300名を対象として、チームワーク能力と職場適応感について測定した。チームワーク能力の5つの下位能力得点を用いてクラスタ分析(Ward法)を行った結果、5つの下位能力得点が中程度であるクラスタ1、下位能力得点が全体に低いクラスタ2、下位能力得点が全体に高いクラスタ3の3クラスタが得られた。職場適応感について、クラスタと男女による2要因分散分析を行ったところ、下位能力クラスタの主効果が有意であり、クラスタ2<クラスタ1<クラスタ3の順に職場適応感が高いことが示された。若年就業者における職場適応感得点の高さは、チームワーク能力の高さとほぼ対応していた。
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